「坂本龍馬は猫背だった。: 姿勢革命」堀 和夫
キャッチーなタイトルの本ですね。
「昔の人は本当に猫背なのか?」と思い探していたところこの本を見つけたことがきっかけです。
この本のポイントは2点です。
ポイント
- 猫背という言葉が悪い
- ピンと背筋を伸ばしたほうが体に良くない
それでは実際に本を読んだ解釈と感想を書いていきます。
猫背は本当に悪なのか?を問いかける本
坂本龍馬成分は少なめ
残念ながら、坂本龍馬の猫背の理由が書いてあるわけではありません(笑)
それどこか目次でもほとんど出てきません。
内容では坂本龍馬に少し触れています。
日本人は猫背を勘違いしているという指摘
それよりも現代の猫背の常識について考えさせられる本です。
日本人は猫背が多いというけれど、本当に猫背が多いのか?
- 背筋がピンとしていることが良い姿勢か?
- 日本人は本当に猫背が多いのか?
- 猫背は本当に悪いことなのか?
というようなことについて、著者の堀さんが反論しながら書いています。
猫背という言葉が悪い
何でも一括りに猫背っていうなよっ!と問いかけてます。
確かに猫背という言葉自体がかなり抽象的な言葉なので、この本に書かれているような疑問があっても不思議ではありません。
抽象的な言葉とは、10人聞いたら10人が同じイメージにならないことを表しています。
首猫背・・・首が前に出ているのが何が猫背なのか?
平背ではないか!!
という主張です。
注)平背とは、背筋がまっすぐになっていることを表しています
猫背が悪いと広めたのはマスコミ様なので猫背は良いと広めてほしい
テレビなどで猫背を矯正する番組や猫背チェックなどやっているため、猫背が悪いということが定着してしまった。
そんなイメージを壊すべく、本やセミナー等を利用して普及されています。
有名なスポーツ選手も猫背が多いという具体例も挙げてます
スポーツ選手でも有名な選手は猫背であるという紹介もあります。
例:サッカーのネイマールやメッシ、イアンソープ等
それどころか、坂本龍馬よりは出演回数は多い気がします。
それにイタリア人推しのため、様々なところで出てきます。
(坂本龍馬の本じゃなかったっけ?)
猫背はいいけど骨盤は正常な位置にないとダメ
猫背はいいけど、骨盤は正常な位置にないとNG!
このあたりは他の猫背本でも同じ見解ですね。
個人の感想:猫背の常識を考え直す
ツッコミどころはありますが、個人的にかなり好きな本です。
このブログ(前向きっと)は姿勢・猫背について書いています。
しかし、常識はなぜ常識なのか?
その常識は正しいのか?
を見直すことはとても重要です。
僕自身、この本を読むまでは猫背が悪いものと決めつけていましたので見直すいい機会となりました。
また、批判や反論だけではなく具体的に改善する方法や内容も記載されているのがいいですね!
特に印象に残っているのが、「ピンとした姿勢は人工的で不自然に見える」です。
余裕がない感じにみえるのでしょう。
確かに海外の選手にインタビューをしている日本のテレビを見ると、日本の女性アナウンサーの方がアスリートより座高が高いです(笑)
物理的な座高ではなく、リラックスしているときは猫背だからそう見えるのですね。
一度僕もこの本に倣った姿勢を試してみようと考えています。
※場合によっては治療にいって確認してみます。
色々書きましたが、猫背の人だけでなく姿勢がいいと言われる人や整体師、鍼灸師の方などにもオススメします。
総評:いろいろな職種の人におすすめだけど猫背は治らない
かなり極端な考え方の本です。
しかし現状のように背筋がピンと張っていた方が良いという考え方について再考するには良い本と考えます。
また、Kindleunlimed版で読めるため、加入している人は追加でお金を払う必要なく読むことができます。
猫背改善度 | 猫背は全く改善できない(姿勢は改善できる) | |
内容の濃さ | 内容は常識と比較しての反論で読みやすい | |
オススメ度 | 一度はこのような常識とは異なる本を読んだ方が良い |
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